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マングローブの朱い実

永井 和子 作詞

演奏データ
歌手 ささい はるみ
朗読 永井 和子
伴奏 佐久本 大輔(Vc)
仲間 直美(Pf)
神野 和博(Gt)
編曲 神野 和博
演奏日時 2007.10. 6
UP日時 2007.11.29


(朗読)
汐の匂いがする川の水に ただよいながら
色の無い空を見上げている
星の光がマングローブの茂みを切り取る
島々で奪われた数千のいのちに代わって
茂るマングローブの黒い影

朝、汐が干いて朱い実が泥に落ちる
朱い実が泥に突き刺さる

(歌)
マングローブの朱い実は
奪われたいのちの涙
マングローブの朱い実は
殺されたいのちの朱さ
川よ はこべ 海まで 川よ はこべ 海まで
いのちたちの声を

マングローブの朱い実は
新しいいのちの双葉
マングローブの朱い実は
新しいいのちの緑
伸びよ 届け 空まで 伸びよ 届け 空まで
いのちたちの歌を 歌を

(朗読)
いくさの匂い残る川の流れに ただよいながら
色の無い空を見上げている
月の光がマングローブの悲しみを切り取る
島々で殺された数千のいのちのために
燃えるマングローブの黒い影

朝、日が昇ると朱い実が泥に落ちる
朱い実が泥に突き刺さる
マングローブの怒りの矢が朱い実になって
永久の願いを育てる